それでは今回から実践的な内容を展開していきたいと思います。
まず始めはドラムからです。
打ち込みの演奏を、よりドラムの生演奏に近づけるためのポイントを解説していきます。
音楽制作において、どのパートから打ち込んでいくというようなものはないので、自分のやりやすい順番でいけばよいと思います。
ドラム・ベースなどのリズムトラックから作りこんでいく人が比較的多いように思います。
聴き比べ
さて、今回はごちゃごちゃ言わずにまずは音を聞いてもらいましょう(^^)
これは私が実際に打ち込んだものです。
あえて、極端な2つのファイルを用意して聞き比べてもらうことにしました。
(右クリック→「対象をファイルに保存」で一度パソコンの方へダウンロードしてから再生してください。)
drum1.mp3
drum2.mp3
よく聴いてどっちのファイルが良い打ち込みなのか。
そして、その一方のデータは他方に比べてどこが良いのか??というのを考えてみてください。
ベタ打ち
聴いてもらえばわかると思いますが、
drum1のデータは思いっきりベタ打ち(ベロシティが一定のことを「ベタ打ち」と言ったりします)です。
ではDAWソフトでの画像を見てください。
(上がバスドラムとスネアで、下がハイハットです)
見たら一目瞭然ですね。
ベロシティの設定が完全に一定になってしまっています。
電子的なドラムを表現する場合であれば、あえてこのようにする場合もありますが、今回の場合ではドラムの生演奏の臨場感やノリを出したいので、あまりよいデータとは言えません。
ベロシティ
今回のデータでは2つのファイルの違いはベロシティの違いだけです。
ベロシティの設定を変えるだけで、ここまで変わってくるということに気づいてもらえればと思います。
では今度は
drum2の画像を見てください。
ベロシティの強さに変化がありますね。
これはでたらめに変化させているわけではなく、一定の規則にのっとって変化させています。
ここが、生演奏に近づけるための重要なポイントです。
音源の関係でベロシティ変化によって音色も変化してしまってますが、1に比べるとノリが違っているのがよく分かると思います。
強拍と弱拍
ドラムだけに限らないのですが、リズムを作り出す上で強く演奏する所と弱く演奏するところがあり、この強弱の組み合わせがグルーブ感を生み出します。
これからはdrum2の画像をもとに解説していきます。
この画像を見ただけで全てを悟ってしまえる人はそれはそれで構いません(^^)
では具体的にどこを強くするのかということですが、もちろんそのドラムのノリなどによって様々なパターンがあります。
ですが今回のサンプルで取り上げた基本的な考え方では、
○「
表拍を強く、裏拍は弱く」です。
例えば、普通の8ビートで刻むハイハットを例にとると、以下のように1小節で8回鳴らすことになります。
○○○○○○○○
この表し方で、表拍と裏拍で分けてみると
●○●○●○●○
●が表拍で○が裏拍です。
表拍の部分を強く叩き、裏拍の部分を弱く叩きます。
画像のハイハットのベロシティを見てください。
このようになっていますよね。
これをするだけでも大分変わってきます。
バスドラムも同じように表を強く、裏を弱くしています。
まとめ
ドラムの打ち込みに関しては、ベロシティの設定が肝だということを覚えておいてください。
ベロシティの設定だけでかなりの所まで打ち込み臭さをなくすことができます。
そして、表拍と裏拍を基本とした強弱の付け方によってリアルさを出していきます。
より緻密な打ち込みへ
この講座ではドラムに関してはベロシティだけをいじりましたが、タイミングをホンの少しジャストからずらしたりして、より人間味を出す方法もあります。
この方法はバンドなどで生演奏と合わせて使う場合には効果は高くなってきますが、逆に他のパートも全て打ち込みの場合には他のパートを全てジャストのタイミングにしてしまうと、ドラムに違和感を感じてしまう場合もあります。
このように、タイミングを調整するのは結構難しいですので各自で研究してみてください。
個人的にはタイミング調整にはそれほどこだわる必要もないと思っています。
優秀なドラマーは生演奏で驚くほど正確なリズムで叩きますしね。
作曲・DTMに使えるピアノ素材集。
ピアニストが制作したピアノのMIDIフレーズ集!
自分の楽曲に、質の高いピアノ伴奏を取り入れることができます。
こちらで視聴も可能です。